What's Your Story?- 山田塾の先輩って、どんな人?

Mr.Hiroshi Yamaguchi (Age 33)

山田塾には高校生の時から通い始めたという山口さん。大学生の頃から塾のアフリカ研修に数回参加し、大学卒業後、タンザニア🇹🇿で生活。その後、帰国しメーカーに勤務されているそうです。山口さん、お忙しい中お時間を取っていただき、ありがとうございました!

現在のお仕事について教えていただけますか?

工具(プロの人たちが使う鉄鋼関係のもの)のメーカーに勤めていて、主に、企業さんに、工具を使うための説明をしています。

卒業後、新卒で今の仕事に就いたのですか?

大学卒業後、働きたくなかったので… 就職先は決まっていたんですが…結局行かなかったです。

なぜ働きたくなかったのですか?

働くって、就活ですごい頑張って、自分のやりたいこととかに向かっていくもの、と思っていたんですが、やりたいものがなくて。テキトーにエントリーシートとか書いて、何の努力もせずに受かってしまって。よく考えて、やりたいことでもないのになんでやるんだろうって思って。

で、ちょっとフラフラしてた時期があったんですが、その後、タンザニアに行って働いてみることにしました。

めずらしいですね。アフリカには以前も行ったことがあるんですか?

千生先生に誘われて学生時代にガーナとタンザニアに行ったことがありました。アメリカやカナダに行っている人の話は結構聞くけど、アフリカは無いな、って思って。あとは、アフリカ人って、英語は第一言語ではないけれど、英語がすごく上手で。そこにも憧れました。アフリカに行けば何か不思議なことがあるのでは、って思っていたんです。

タンザニアでは、どんな仕事をしていたのですか?

千生先生の知り合いの方のリサイクル屋さんです。日本の不法投棄された自転車とかをコンテナに詰めて、タンザニアに送って、現地人に売っていました。仕事自体は暇だったんですけど、ボロボロの自転車を直したりして、他の人たちがずっと椅子に座ってるだけだから、褒められました(笑。

どのぐらいタンザニアにいたんですか?

大学卒業後5月ぐらいから翌年の1月までいました。当初は漠然と一年ぐらいいようかなと思ってたんですが、最初の刺激が長続きしなかったんですね。現地に長く暮らすと、嫌な面とか見えてくるので。例えば、本当のことを言ってるんだと思ってたら、嘘で、自分以外はみんな嘘ってことがわかっていたことでショックだったりしました。

自分の価値観が変わった体験ってありましたか?

行く前は、ずっとアフリカに住みたいと思っていたし、お金がなくても幸せになれるかな、って思って行きました。漠然と、アフリカにいったら幸せに働けるんじゃないかと思っていました。

現地での生活はすごい楽しかったけど、もう少し自由が欲しい、自由に使えるお金がほしいと思うようになったんです。ある時、自分の全財産が$400しかなくて、結構働いているけど、こんなにお金って少ないんだって思ったんですね。日本でアルバイトしていたら、もっと稼げたんじゃないかな、って。

一方、現地の人々といえば、日本と比べると生活水準は低いけど、すごく生き生きしていて、幸せそうで、たくましく生きていて。「こいつらには敵わない、自分はその人たちとは一緒になれない。」と思いました。子供の時から、必要な時には親からお金をもらってきた自分はお金がある生活しかできない、って思って、日本帰ってお金稼ごうかなと思いました。

日本に帰って、当たり前の事なんですが、大人しく前を向いて生きられるようになりました。非現実的なことばかり考えてないで現実を見て、金を稼ごうと思えるようになりました。

一方で、就職してから思考停止に近い状態になった気もしますが。

感動したことはありますか?

タンザニアに行った時からずっと、近所の人たちからは中国人だと思われていました。ある時、中国人から買った携帯が全部中国語表記で困っているおばちゃんが来て、とっさに、僕は中国人じゃないから分かりません、と断ろうとしたら、友達が、「あの日本人はジーニアスだから大丈夫だ。」て言って。自分が知っている漢字をたよりに、携帯の言語設定にたどり着いて、英語に変換できたんです。それから、「あそこにいるのは中国人じゃなくて、日本人だぞ。」って周りが言い始めて、日本人ブランドの強さを感じました。50キロ離れたところから、僕のうわさをたよりに自転車を買いに来てくれたこともあって、うれしかったです。

また違う話ですが、ある日、日本語を教えて欲しいと近所の方から頼まれたんです。で、最初はやる気がなかったのですが、そこの娘さんがとても美人で(笑、気が変わりました。

実際にそこのご家庭に行って、いざ日本語のレッスンを始めたときに、向こうが日本語で知りたい言葉がすんなり出てこなくて。日本語をずっと話していなかったので忘れてしまって。でも、その時に、今、海外にいるんだって改めて思いました。嬉しい、恥ずかしい体験でした。

そういえば、スワヒリ語が喋れるようになって帰ってきましたよね?

現地では、日常会話のうち6割がスワヒリ語、残りが英語でした。

私の働いていたリサイクル屋さんのオーナーが、フランス語圏のコンゴ共和国から来ている人で、来た当初は、フランス語をマスターするぞと思っていたんです。ですが、発音が日本語に似ているスワヒリ語ができるようになりました。意味は分からなくても、音が聞こえるので、自分で聞き返せるから、喋れるようになりました。周りにコンゴ人がたくさんいたんですが、徐々にフランス語で話してくれなくなって・・・(笑

日本に帰ってからはどうしたんですか?

その後の就職先はすんなり決まりました。とりあえずハローワークでみつけた会社の面接を受けにいくことになったのですが、当時のイスラエル人の社長さんが、世界各地を旅行したり、旅行の話をしたりするのが好きな方で、意気投合して入れてもらいました。

自分の人生に点数を付けるとしたら、100点満点中、何点ですか?

10点。 過去にやった失敗を何回も繰り返してきています。毎年、夏休みの宿題を計画的にできませんでした。受験勉強も同じ感じでした。 余裕があるときに限って、油断して努力をしようとせず、我慢出来ずに楽な道に進んできました。

5年後も同じ仕事をしていると思いますか?

同じ仕事をしていると思います。今のところ、不自由のない生活を送れています。あとは、誰でも出来る仕事をしてきたので、転職時にどのように自分をアピールすればよいかわかりません。

後輩にメッセージはありますか?

誰にでも好きなことはあるはずなので、それを目一杯やったらいいと思います。あとは、勇気があって、メッセージがあるアニメをみてください(笑。シュタインズゲートやワンピースなどは大人でもハマるものだと思います。

山田塾ってどんな塾だと思いますか?

習ったことが、身に付いて実際に使えるようになるところでしょうか。

中学生時代は別の塾に通っていました。県内トップの高校を卒業した先生たちが見てくれるところだったのですが。テストの点数を伸ばすのがうまく、確かに偏差値もあがりましたね。それに比べ、山田塾は進むペースはめちゃくちゃ遅いですが、最後の最後はなぜか一番になっている、という塾です。


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