What's Your Story?- 山田塾の先輩って、どんな人?

Ms.Kiyomi Shinzato

(Age 41)

中学生の時に山田塾に入り、その後社会人になった後も、塾とは深い繋がりを持ち続けている新里さん。海外に憧れ、オーストラリアの大学院を修了したのをきっかけに、もう15年も😲現地で生活されているそうです。お忙しい中、お話してくだりありがとうございました!

オーストラリアでの生活が長いですが、今までの経歴を教えていただけますか?

大学卒業後3年半ほど、日本の派遣会社で働き、営業や紹介などをしていました。

派遣会社を退職後、もう一度勉強し直して、メルボルンの大学院に進学し、卒業しました。その後、ケアンズのある学校とご縁があったため、まずは2年間ぐらい…、と思って働き始めたのですが、結局その会社で11年間働きました。生徒の半数以上が日本人の、日本人経営の学校で、会社自体がまだ小さかったこともあり、カウンセリングや広報、日本とのやり取りを全部行なっていました。

(山田塾オーストラリア合宿の際に、塾長も遊びに来てくれました^^)

その後、会社の事業拡大を機に、ブリスベンに移り、マネージメント側の仕事をしたのですが、日本の企業独特の雰囲気や方針が合わなかったこともあり、沢山悩んだ末退職しました。周りが変わるんじゃなくて、自分が変わっているのなら、自分に合ったところに行った方が良いと思うようになったんです。

11年のキャリアがあったのに、転職って怖くありませんでしたか?

このまま60歳にはなりたくないと思ったんです。

日本人って、「○○歳で、これをやらないといけない」って考えることが多いと思うんですが、私はそうすることで、自分で自分の首をしめていたことに気づいたんです。

当時の私は、仕事のために生きていて、生きるために仕事をしていませんでした。仕事のために生きているんだったら、この仕事は私じゃなくても出来るし…。待遇は以前の会社の方が良かったけれど、お金があっても時間がないし、土日もくたびれていて、健全な考え方ができていませんでした。当然、幸せじゃなかったですね。今はとても充実しています。

お話させていただいて、すごく幸せそうですよね。今のお仕事はどうですか?

今の仕事はとても充実していますね。前職でマネージメントの仕事をしている時は、ポジジョン的に生徒との関わりが少なかったのですが、今は、生徒との繋がりが多く、彼らとのたわいもない話をすることで、新たな考え方を発見し、日々、自分の勉強になっています。

あとは、職場の方々がお互い尊敬しあえ、ケアしあえる環境なところも現在の仕事が楽しい理由の一つです。お互いをカバーしあえる。今の職場は、生徒やスタッフが対等の関係でいられるところが、私の価値観に合っているのだと思います。

自分が相手をサポートすることによって、何かを得ることができる。現在の仕事をしていて感じることです。

日本(人)の考え方って、自分を犠牲にしてなんぼ、っていうところがあると思うんですけど、あくまでも自分があって、そこに+Aの価値をつける、というのがオーストラリアの精神なのかな、と思っています。

自分の心の中が、目の前にあるものを創造していると思うので、心の中が充実していたら、自分の周りも充実するものと思っています。

昔から行動力があったのですか?

私はすごく臆病者なんですが…、

日本にいた頃、英語ができるようになりたかったけど、できなかった。ちょっと留学した人が、ペラペラって話せるのがすごく嫌でした。でも、その時自分で決めたことは、このままずっと人を妬んで生きていくことはしたくなかったので、最初の会社は3年で辞めて、海外に行こうと思っていました。本当は最初の就職も、英語に関連した仕事に就きたかったんだけど、当時TOEICのスコアが600ぐらいだったから、無理でした。オーストラリアに行くこと自体に勇気はいりませんでした。行くことがかっこいいと思ってたから(笑

本当の勇気をもてたのは最近の転職かなって思います。もともと自己肯定感が高い方ではないので、自分が何でも出来る、と思ってないし、すごく慎重なので、常に周りをみて、自分の行動を決める感じでした。

前職を辞めようと思ったことはあったけれど、それを決断するのに11年かかりました。自己暗示をかけたから、踏み切れました。

社会に出て、驚いたことはありますか?

仕事に就いたら、与えられた仕事の範囲があって、自分はそこをやればいいと思っていました。

ですが、自分の範囲の仕事を他の人に渡す時に、仕事と仕事を橋渡しするわけですが、思っていたほど機械的じゃないんだなーと思いました。仕事って人間関係で出来上がっている。だから、ただ自分の仕事を構築すればいいのではなく、人間関係を最初に構築するべきと思いました。

嫌だったことはありますか?

色々なことが理不尽だったことかな。

例えば営業。何度も何度も断られる。そして叩かれ慣れてないから、自分を否定されている感じにはなった。あとは会社としてはモダンな感じだったんだけど、自分の価値観と違ったことをしなければいけなかったこと。

学生の時に、やっておけば良かったと思うことはありますか?

もっと色々なことをしておけばよかったかなって思います。好きなことも、嫌いなことも。

逆に、やっておいて良かったと思うことはありますか?

やってよかったことは、会社を辞めたことと海外に来たこと。

毎日いろんな人やものに感謝がある。

自分の人生に点数を付けるとしたら、100点満点中、何点ですか?

今の所100点です。自分がやってきたことに対して後悔はないです。

死ぬまでに150点にしたいですね。

これも先ほどの日本人の考え方、みたいですけど、何かを評価するとき、今から過去を振り返って減点していく、つまり『減点方式』を使っているのが日本人。最近、私は『加点方式』を心づけています。

誰かにとって、自分の人生が楽しくみえるか、見えないか、優れているかそうでないか、はどうでもいいと思っています。

夢や、やりたいことって、どうやって探したらいいでしょうか?

中学生の時とかは、漠然と、英語が話せたらいいな、とか思ってましたけど、そんなになかったんじゃないかな…。

今の子は、何でも簡単にインターネットで検索できるから、知った気になっちゃうけど、実際に触れていないから分からないんじゃないかな。

とりあえず、自分の足で、何かをやればいいと思います。何でも触れて、聞いて、そしてやっと肌感覚で好き・嫌いが分かると思うので。自分がやったことのないことに、とりあえずチャレンジしてみる。成功するまでは、全部失敗なんだから、外に出てみればいいと思います。

それを可能にするには、保護者のサポートも必要だと思います。金銭的や物理的なサポートではなく、静かに見守ってあげるサポートです。今、色々な国の子どもたちと接していて、親御さんが、監視しちゃっている気がします。心配でも、子どもに間違いもさせてあげて、とりあえず転ばせてみて、それを見守ってあげることが大切かと思います。

あと、自分で何かを決める練習は早めにしたほうが良いと思います。自分で決断するには勇気が必要ですし、自分で決めてみることによってサバイバル能力が付くんだと思います。小さい練習から積み重ねてください。

山田塾で、一番思い出に残っていることは何ですか?

私は中学から大学生の間、そして大学院の勉強をしている期間も山田塾で勉強していました。

山田塾は私の中で家族なので、心地よかったです。

一番覚えていること・・・、塾に入った初日。塾長が生徒とやっていたゲーム(?)で、問題を間違えたら謎に走らされたこと。ちょっと緊張したけど楽しかったことは覚えています。あとは、合宿とか、夜中まで勉強する特訓授業とか。

山田塾と他の塾と違う所って、何だと思いますか?

他の塾は、毎回、塾に来る目的を持って行って、時間になったら帰る。それが悪いことではないと思うけれど、私は山田塾のスタイルが楽しかった。山田塾は、色々な人が来る、夜中の食堂みたい。家を追い出された人たちがお母さんに会いに行く…的な(笑。年齢がバラバラの生徒がたまって、生徒同士はもちろん、先生たちと常に交流している感じです。


Thank you for sharing your story!