インター(Pathways Aravali)→上智大学🌸

Mr. K.Y

  • 🇮🇳2014年~2019年

  • Pathways World School Aravali→上智大学

現在は上智大学3年生のK.Yさん。1つ1つの質問に丁寧に答えてくださり、とても真面目な方という印象を受けました。

お忙しい中お時間いただきありがとうございました!


・インドにはいつの期間住んでいましたか?


2014年から2019年、学年で言うと中学2年生の夏から高校3年生までの期間住んでいました。今まで他にいた海外は、幼稚園から小学2年生までタイに住んでいました。

山田塾にはインドにいる間ずっと通っていました。


・どこの学校に通っていましたか?


Pathways World School Aravaliです。父の会社の同僚のお子さんが通っていて、その方から「この学校おすすめだよ。」と紹介されました。学校見学に行った時、対応してくれた先生が優しかったのを覚えています。学校の敷地が広くて芝生のグラウンドが3つありました。サッカーをしていたので、そのグラウンドが気に入ったのもあってこの学校に決めました。同学年に日本人がいるっていうのも安心材料になりました。

最初から5年くらいインドにいるのが決まっていて、日本人学校は中学3年生までしかないので、途中からインターに行くなら初めからインターに行こうと考えてインターに決めました。


・学校で大変だったことは何ですか?


英語です。入学してから1年くらいは苦労しました。授業に出ても内容がわからなかったので宿題は全然なかったですけど、自分で勉強しないと授業に置いていかれるので、その日やった授業の復習を1教科30分から1時間くらいやっていました。学校でESL(英語のサポート)はあったのですが、英語の授業のクラスが下がるくらいで各科目ごとのサポートとかはなかったです。


・英語はインドに来る前にどのくらいできていたんですか?


英会話教室に少し通っていたくらいです。でも実際インドに来たら全然話せませんでした。発音も全然違うし、学校だと言ってる内容も専門的なのでわからなかったです。来てから1、2ヶ月くらいは「英語で話しかけられた」っていうだけでパニックになって、「What’s your name?」みたいな簡単なことを聞かれても全く答えられませんでした。英語を英語として受け取れるようになるまでに時間がかかりました。


・インドにいて英語はできるようになりましたか?


学校に通っていたら自然とできるようになりました。授業も英語でしたし、インド人でもヒンディー語が話せないという人も学校にいました。学校での普段の会話も英語なのでインターに通っていたらできるようになると思います。ただ学校によって発音のキレイさは変わってくると思います。AESに通っていた日本人の発音を聞いた時にめっちゃキレイだなと思ったことがあります。


・学校で友達はできましたか?


同じ学年に日本人が3人いて最初はその人たちとばかり喋ってました。でも日本人だからつるんでたというのもあって、年数が経ったらそれぞれ自分の仲良い人と遊ぶようになりました。あとインド人のクラスメイトがアニメの話をしに話しかけてきたり、グループワークで一緒になったりしてインド人の友達もできました。サッカーをしていたのでそこでも友達ができました。インド人の友達とは今でもゲームを一緒にしたり、よく連絡を取っています。


・学校での思い出はありますか?


1年に1回、学校の行事でキャンプに行っていたんですが、インド国内の北の方とか山の方に行って、現地の村で学校の修復の手伝いをしたりアクティビティを行ったりしました。そういうのが日本では体験できないことだったのでおもしろかったです。


・IBを受講していたとお聞きしましたが、IBは大変でしたか?


高校から入学してIBを取るのは難しと思いますが、中学からインターにいるなら大丈夫だと思います。ただめちゃくちゃ忙しいです。6つ教科を取らなきゃいけなくて、第一言語、第二言語、数学、サイエンス科目、人文科学、自由枠がありました。文理どっちもやらなきゃいけないです。この授業以外にもTOKとEEとCASというプログラムがあって、TOKというのは自分でトピックを決めて先生たちの前でプレゼンをするというもの。EEというのは教科を決めて英語だと4000単語以上、日本語だと8000字以上もレポートを個人個人で書くのに加えて、教科ごとにも2000単語以上のレポートを書くというもので、CASというのは勉強以外の課外活動を2年間で200時間くらいやるというものです。なので学校以外のことをやる時間がほとんどありませんでした。


・インドの生活で楽しかったこと、大変だったことはなんですか?


本当に珍しいと思うんですけど、大変だったことは特にないです。強いてあげるなら学校のランチがベジ(野菜だけ)だったことくらいです。スパイス抜きが頼めたので辛さとかは特に気になりませんでした。インドはとにかく楽しくて、スーパーに行くのだけでも楽しかったし、学校も良かったし、部屋が広いのも嬉しかったです。


・休日は何をしていましたか?


休みの日はサッカーの習い事に行ったり、日本人の駐在員の方がやっているフットサルに参加したりしました。あとは家でゲームをしたりしていました。


・受験を意識し始めたのはいつからですか?


卒業2ヶ月前くらいからです。学校の友達に「そろそろ準備し始めた方がいいんじゃない?」と言われて意識し始めました。インドということもあって受験のための書類を学校に頼んだりするのにめちゃくちゃ時間がかかって、もっと早くから準備しておけばよかったと後悔しました。


・受験勉強はいつから始めましたか?


インドにいた時は何もやってなかったです。というのも、そもそもインドの学校は5月が卒業なので5月に卒業した後に帰国して、そこから予備校に通って次の年の4月に受験しました。なので学校にいた時から受験を意識して勉強してる人は周りにはいませんでした。あとIBが忙しすぎて学校にいる間に受験勉強をする余裕はなかったです。受験に関してはIBを高い点数取っていればほとんど苦労しないと思います。


・志望校はどうやって決めましたか?


名前を知ってる大学で選びました。帰国枠で受験を受けたところとIBディプロマ枠で受けたところがあります。帰国枠で受けたところは国語・小論文・面接でした。IBの授業でレポートを書くことには慣れていたのでそこまで苦労しませんでした。


・山田塾で思い出に残っていることはありますか?


同じ学年に違うインターに通っている人が多くて、そういう人たちは塾に来てなければ会えなかったので来て良かったと思います。


・今思うインドでやっておけばよかったなと思うことはありますか?


せっかく海外にいたのだからもっとコミュニティを広げればよかったなと思います。


・これからインドに来る方へアドバイスをお願いします。


何も期待してこないことです。「日本だったらこうしてくれたのに」みたいな固定観念を全部捨ててから来ないとストレスが溜まりまくると思います。「インドはこういうところだ」っていうのを0から自分で作り上げることができたらインドはとても楽しい国だと思います。

Shuhei Nakamura